乳児院は、児童福祉法第37条の規定に基づき、乳児(保健上、安定した生活環 乳児院運営指針5境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む)を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。
運営法人
社会福祉法人 聖家族の家
住所
〒546-0033 大阪市東住吉区南田辺4丁目5番2号
電話番号
06-6699-7221
メールアドレス
施設ホームページ
施設創設以来、カトリックの精神と「乳児院」「児童養護施設」が一本の道を挟み併設して所在する特徴を生かし、一体統合の運営、一貫した児童養育をめざしてきました。乳幼児のグループは、本体に4つのグループと分園型小規模グループ1ヶ所を運営しています。養育では担当制を採用し、ひとりの保育士ができるだけ長く子どもの養育を行えるようにし、そのためにも職員育成についてはプリセプター方式を導入し、先輩と新任職員が共に歩み、子どもたちを養育できる環境に努めています。集団生活の中で、子ども一人ひとりを尊重し、大切にできるように個別化を進めてきました。日常の生活の中では、衣類、玩具、食器など、個別の物「わたしのもの」を持ち、大事にできるようにしています。月齢が大きくなった子ども達は、自分の棚や自分の引き出しを持ち、自分で選ぶことや自分の物に愛着を持つことを経験できるようにしています。まだ共有の物も多いですが、今後も自分の物を大事にし、自分の物を大事にしてもらえるような環境作りを目指しています。また、施設では集団で過ごしている時間がまだまだ多いのが現状ですが、その中で、子どもたちの生活の幅を広げるために、日常生活の中で、少人数で果物やおやつを買いに行ったり、おやつ作りをしたり、電車やバスに乗ってお出かけをしたりする経験ができるように取り組んでいます。また、お泊り保育や個別での一日保育を実施し、時間に縛られず、ゆったりと過ごす時間を持ち、保育者も子どもも個別の時間(一人に向きあえる時間)を大切にするよう努めています。一方、集団でいることが全てマイナス要素にならないよう、みんなで過ごす楽しさやみんなでいるから経験できることも大切にしています。現在、近い将来の本体建替え工事(ユニット化)に向けて準備を進めています。
入社年月日(西暦):2017年4月1日
年齢:27歳
出身校:関西学院大学
所属:乳児院 聖母託児園
職種:児童指導員
保有資格:社会福祉士
入職のきっかけを教えて下さい
大学では社会福祉について学び、児童養護施設で実習を行いました。実習先の子どもたちが、さまざまな悩みを抱えながらも無邪気に楽しく生活している姿がとても印象的でした。もともと子どもと関わる仕事がしたいという思いもあり、この仕事を希望しました。
どんな時にやりがいを感じますか?
生後間もない子どもが、2~3歳になるまでの成長を間近で見守ることができることが一番のやりがいです。養育では担当制なので1~2人の子どもを担当させてもらっています。主任や先輩職員の方々から、担当児は「自己肯定感が高いね」と言ってもらえたときは、正解のない養育ですが私の関わり方は間違っていなかったんだ…と思うことができうれしかったです。
今後のキャリアプランについて教えて下さい。
乳児院で子どもと関わるなかで、入所している子どもの将来について考えるようになりました。社会的養護の施設で生活している子どもは、全般的に家庭との関係が希薄な子どもも多く、施設退所後も子どもたちが健全に成長できるための支援ができればと考えるようになり、社会福祉士の資格を取得しました。現場での経験を活かして、里親支援や退所児童のアフターケア、就職支援など、子どもの将来を一緒に考える仕事ができればと考えています。
児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。
乳児院での仕事は、日々子どもと向き合うなかで、自分自身を見つめ直す機会も多く、子どもと一緒に自分も成長することのできる仕事だと思います。また、子どもたちの成長を見守るなかで、子どもの可能性を強く感じます。子どもの人生に関わることは責任も大きいですが、子どもの可能性を広げる手助けができる、とても魅力的な仕事だと感じています。