加盟施設詳細

入舟寮

児童養護施設とは

児童養護施設は、児童福祉法第41条の規定に基づき、保護者のない児童、虐待 児童養護施設運営指針5されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設である。

施設情報

施設の特徴

社会福祉法人海の子学園は、艀(はしけ)労働者の子どもたちを養護する養護施設「海の子の家」として小学生を対象に30名でスタートしました。現在の入舟寮は100名定員の大・中舎制の児童養護施設で、小規模児童養護施設「うみつばめ」6名定員を含む、5つのグループに分かれて生活をしています。また、近く2棟目の小規模児童養護施設開設に向け、準備を整えています。大きな集団での生活形態が中心とはなっていますが、子どもが抱える課題に向き合いながら、一人ひとりを大切にしつつ集団性のメリットを最大限に活用した養育を行っています。また、保護者との交流を見込めない子どもたちを中心に、週末里親制度を積極的に利用しています。入所児童77名に対し、20余名の週末里親が活動しています。
 大舎では難しいとされる個別ケアについては、FSWと個別対応職員、心理士などを活用した支援や、担当職員との外出を通じて個別のかかわりを積極的に行い、可能な限り個々の意見表明権を保障しています。

事業内容  病児病後児保育事業、ショートステイ事業を通じて地域支援を展開しています。また、地域の子育て支援にも積極的にかかわっています。

養育方針  子どもの権利擁護を基本として、子どもとの関係性を重視した養育を目指しています。これを具現化するための取り組みとして、アタッチメント理論に基づいたサークル・オブ・セキュリティ「安心感の輪」子育てプログラムを施設で導入しています。このプログラムでは、養育者である職員自身が子どもとの関係性を振り返る内省を深め、子どもとの関係に養育者自身が与える影響にも目を向けながら、子どもや養育者自身についての理解や気づきを増やしています。また、複数の職員が養育にあたる環境下において、このプログラムが養育の共通言語・見取り図として機能することで、養育の一貫性を保てるようにしています。個を大切にした養育をベースとして、次に入舟寮独自のGTワーク(子ども同士や職員などの大人との相互関係の中で生まれる葛藤や混乱を整理し、子ども一人ひとりの社会適応力向上のために行うグループ活動・Grow Together)による個と集団性を踏まえた養育の展開によって、失敗をリカバリーしていく力を高め、子どもたちの安定した将来、生活を保障できるように取り組んでいます。社会自立をした時に、失敗をリカバリーしながら、時には人に素直に助けを求め、相談しながら生きていく力を持った子どもたちに育ってほしいと願っています。

先輩職員の声

入社年月日

201941

年齢

25

出身校

龍谷大学

職種

指導員

保有資格

児童指導員任用資格

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    高校生の頃に児童養護施設について知り、興味を持ちました。 大学生の頃に学習のボランティアに行ったことで、児童養護施設 で働きたい思いがとても強くなり、入職しました。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    大阪市児童福祉施設連盟が主催する小学生スポーツ大会に向けて練習し、 大会での結果にかかわらず全力を尽くした時や、施設でのクリスマス等の行事を、 子どもたちと作り上げて成功した時にやりがいを感じます。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    これからも子どもとかかわって、色々な思い出を子どもと共有 し、子どもが退所してからも施設に来たら自分が小さい時の話が できる職員がいると思えるようにしたいので、ずっと続けていく予定です。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    子どもと関わることは楽しいことばかりではないけど、その中で、 子どもの成長を感じる場面が多々見られます。 そして、子どもの心にも自分が残るので、とてもやりがいのある仕事です。

入社年月日

202141

年齢

23

出身校

大阪大谷大学

職種

児童指導員

保有資格

小学校教諭・ 中学校・高等学校教諭(英語)

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    実習時での児童養護施設の経験と、将来自分がやりたいと考えていた「子どもに寄り添った仕事」がしたいという思いが一致したため、入職を希望しました。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    子どもたちが前に自分と話をしていたことを「こんなことあったね」と話してくれたり、日々の学校であったことを毎日話してくれたりしている時にやりがいを感じます。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    来年度、社会福祉士を取るために夜間の専門学校に行き、今後は相談業務にも携わりたいと考えています。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    大変な職種ではありますが、子どもたちと一緒に成長できる仕事だと思います! 一緒に頑張りましょう!

入社年月日

202141

年齢

出身校

23

甲子園大学

職種

栄養士

保有資格

栄養士

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    ニュースなどで児童虐待の現状を知り、興味を持ちました。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    食事やおやつを作った際に、子どもたちから「美味しかった」「また作ってね」と言われるとやりがいを感じます。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    現在は、献立や発注、調理が主な業務ですが、施設や子どもたちの事をより深く知る為に視野を広く持ち、ホームや小規模児童養護施設の支援をしていきたいです。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    学校では児童福祉について学ぶ機会が無く、毎日たくさんの方々に教えて頂きながら業務に取り組んでいます。子どもたちの事をもっと知る為に、 新しい知識を身につけことや、ご飯を作ることはとっても楽しいです。

入社年月日

年齢

2007年41

43歳

出身校

関西保育福祉専門学校

職種

保有資格   

保育士・里親支援専門相談員

保育士・幼稚園教諭2種

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    保育実習で初めて行った児童養護施設で、中学生の子どもの関りの中でびっくりし、理解できない行動を目の当たりにして、 反省会で職員さんから子どもの背景を聞いた時、自分にもできることをしたいと思い、児童養護施設への就職を希望した。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    保育士として現場で働いた6年間は、子どもの「初めて」に立ち会える喜びや子どもと一緒に喜怒哀楽を感じることがやりがいだった。 里親支援専門相談員としては、社会的養護を知らない人に施設や里親制度を知ってもらえた時や、家庭訪問を待ってくれている里親さんと喜怒哀楽を共感できた時、 週末里親とのマッチングが済み、嬉しそうに出かけていく子どもを見送る時など。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    里親支援専門相談員として経験した知識やノウハウを、施設の里親支援機能の強化に還元すること。 仕事と家庭の両立ができる働き方を実践し、後輩たちが長く働ける土壌を作りたい。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    うまくいくことばかりではありません。子どもの人生に関わるのですから当然です。でも大人も子どもも完璧を目指すことが幸せではありません。 子どもが「生まれてきて良かった」と思えるように一緒に頑張りましょう!

入社年月日

2015年41

年齢

出身校     

27

倉敷市立短期大学

職種

地域小規模児童養護施設担当(保育士)

保有資格

保育士・幼稚園教諭2

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    保育実習先が高校時代の友人が生活していた児童養護施設でした、様々な年齢の子ども達が日々トラブルや感情を表出する姿がある中で、 そこには子ども達の成長と将来のためにと奮闘する職員さん達がいました。 退所後の友人のことも大切に思う姿からは真摯に向き合ってきたことが感じられ、また話を聞く中で施設職員として働くことへのやりがいを感じこの仕事を選びました。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    3年前に、大舎制の本体施設から地域小規模児童養護施設へと、担当していた子ども達とともに移動しました。 最初は戸惑いもたくさんありましたが、子ども達は言葉の数が増えコミュニケーションがうまくなっただけでなく、人前で発表することや、 相手の気持ちや自分の感情を受け止め上手に表現できるようになり、主体的に勉強やクラブ活動に取り組んだりと、 驚くような早さで成長していきました。 その子ども達の成長に少しでも関われていることが嬉しく、またやりがいを感じています。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    これから2年ほどかけ地域小規模児童養護施設が新たに2つ開設されます。施設として初めて地域小規模施設を開設してから丸3年、 そしてこれからの経験を活かして、次は地域小規模施設の運営と養育を統括する役割を担っていきたいと考えています。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    子どもの成長を感じる喜びの裏には、子どもとぶつかり悩むこともたくさんあります。 しかし、子どもとともに悩み考え越えた先には必ず子どもの笑顔があり、無駄になることは何一つありません。 うまくいかないこともたくさんありますが、私たちと一緒に学びあいながら子ども達のために頑張ってみませんか?

入社年月日

1999年41

年齢

43

出身校

華頂短期大学

職種

個別対応職員(児童指導員)

保有資格

社会福祉主事任用資格

  • 入職のきっかけを教えて下さい

    実習で児童自立支援施設へ行き、子ども達と生活を共にすることに楽しさを感じました。 関わりのなかで子どもたちの言動に驚かされることもあり、なぜそういう行動に出るのかといったことに関心を持ちました。 担当の職員さん達がさまざまな想いを持って関わっていることを知り、わたしもそんな仕事に携わりたいという思いを持ちました。

  • どんな時にやりがいを感じますか?

    入職して22年、幼児から高学年ホームまで施設のすべてのグループを担当しましたが、 3年前からは個別担当職員としてホームや担当に関係なく児童と関わっています。 施設で生活する子ども達はアタッチメントや発達等にさまざまな課題を抱えており、 うまく感情表出できないことも多いです。そんなときに気持ちに寄り添い、 自分の想いを出す手助けができたときはやりがいを感じます。 また、ホームを持っていたときには聞けなかった気持ちを聞けることは、 子どもの新たな一面を知ることができ、嬉しさがあります。 子どもたちと生活を共にするなかでは、楽しいことだけではなくしんどい思いをすることもたくさんありますが、 気持ちに寄り添い、話を重ね、子どもとの関係がうまく回り始めたときにもやりがいを感じます。 あとは、卒園した子ども達が施設に遊びに来てくれたときの嬉しさは、長く働いたからこそ味わえるものだと思います。

  • 今後のキャリアプランについて教えて下さい。

    今後の児童養護施設は高機能化・多機能化が求められ、個別対応職員としての取り組みがそのひとつになると考えています。 施設の小規模化が進むなか、兄弟同士の関わりをいかに作っていくか、個別面接で出てきた子どもの意見をどのように生活に 反映させていくのか等取り組むべき課題はたくさんあります。 職員がチームとなって対応することが子どもたちの支援に繋がると考えているので、そのチーム作りにも力を入れていきたいです。

  • 児童福祉業界を志望する人へ一言お願いします。

    子どもと生活を共にすることは楽しいこと、嬉しいことばかりではありません。 つらい思い、しんどさを感じることも多々ありますが、それを子どもと一緒に乗り越えられたときの達成感、 充実感は言葉にはできないものです。 子どもの成長と同時に自分自身が成長できる、そんな職場で一緒に働きませんか。

加盟施設一覧に戻る